【第五人格】呪術師パトリシア・ドーヴァルの誕生日日記
第一夜
Papa legbaは返事をしてくれなかった。
逆に捉えるなら、これは私が取った行動への黙認なのかもしれないーー私はくる場所を謝らなかったのだ。
お高く留まっている愚かな人間らに、papa legbaの神通力を理解できるはずもない。
過去の人間と再開する術があることを知った彼らは、愛する者がいれば私に縋り、恐れる者がいれば私を除け者にした。
しかし、たとえどんな言い訳で取り繕おうとも、いかなる卑劣な装いで偽ろうとも、彼らはいずれ己の罪に直面するだろう。
善悪からではなく、人の心から生まれる罪・・・疚しさを感じた時点で自覚する罪があるのだと、母さんはそう言っていた。
でも、この日記に彼らの秘密を漏らすような手掛かりを残すつもりはない。彼らの秘密は、彼らのものだから。
契約を全うする施呪者はただ手段を尽くし、罪を背負い魂を十字路まで導くのみ。その先は案内人の仕事だ。
この日記は誰でも好きに読んでくれて構わない。ただ、もっとも有意義な情報を覚えてほしい:
私が来た。
以上では各投稿者の観点であり、zanp.lifeに責任負い兼ねます。