「凪のお暇」で教えてもらったお暇の大切さ
「凪のお暇」は空気を読むということに焦点を当てた、面白い着想のドラマだったと思います。
凪はいつも人に合わせ、ニコニコとして極力目立たなようにと生活しています。しかし、それが却って周りから浮いてしまっていることに気付いていません。そして付き合っている恋人とも、結婚をして欲しいと願うあまりに本当のことを言えない関係なのです。また恋人の慎二も一見なんでもこなせる出来る男性に見えますが、実は彼も幼い頃から回りの空気を読んで息苦しくなっていたのです。
現代の若者は空気を読むことは余りしないと思っていたのですが、いつの時代でも人の性質は変わらないものだと感じました。見えないだけにその苦しみは、想像以上に大きいものなのだという事も分かりました。そんな空気を読むことに疲れた二人は、人生をリセットするためにお暇を取るのです。
そのお暇を取ったことで二人は様々な人に出会うのですが、その人々も普通の生活からはちょっと外れたように見える絶賛お暇中の人々でした。凪は色々な人の影響で今までは言えなかったような事も口にしてみますが、そのことでスッキリするより落ち込んでしまうという場面があります。
人は幾つになっても変われることが出来ますが、どうしても変われないところもあるという事に共感出来ました。リセットするにしても、全てを変える必要はないのだという事も教えてもらえたドラマでした。凪は会社も住む場所も変えて人生をリセットしますが、慎二は有給休暇を使ってのお暇を取りました。
それでも慎二は今までの慎二から変わることが出来て、元への生活へと戻っていくのです。凪のように生活を全てリセットするのは難しくても、毎日過ごしている日常が息苦しく感じてしまった時、慎二のようにちょっとしたお暇を頂いて自分の人生を見つめ直すことも出来るのだなと思いました。「
凪のお暇」は、自分の人生を改めて考える事、全てを変える必要はないという事、お暇を頂くことの大切さを学ぶことが出来た素敵なドラマでした。
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