「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の感想 - タランティーノ監督が5年温めた作品を豪華キャストが彩る!
キャストのブラッド・ピット狙いでチケットを握りしめた作品。しかし、観始めたらタランティーノが丁寧に忠実に、再現したであろう60年代ハリウッドの古き良き街並みやファッション、音楽の何もかもに釘付けだった。 実際に60年代に放映開始されたドラマを、所々劇中にちりばめて来たり、大道具に今は亡きアメリカン航空の機体を持ってくるあたりにもこだわりを感じられる。 一斉を風靡したハリウッド俳優が落ち目になる様子、それでもその頃の自分にすがりつきたいと言う弱い面、それを支えるアクション俳優、アクション俳優に淡い恋心を抱くジプシーの少女... さらには実在した事件『シャロン・テート事件』を絡ませ、ハリウッドの華やかな部分と影をと落とす部分を対照的に描いている。 さらには、さすがのクエンティン・タランティーノと言うべく、女子供にも容赦ないバイオレンスの描写。 残酷を通り越した無慈悲な暴力とそのスピード感は一種のアトラクションに乗ってるよう。 タランティーノファンなら間違いなく喜びそうだ。 もちろん目当てのブラッド・ピットのイイ男感はハンパなく、歳を取ってもイケメンはイケメンだと再認識した(笑) ディカプリオのやりきれない演技にも心打たれる。 またマーガレット・クアリー演じるジプシーの娘、プッシー・キャットはブラピ演じるクリフに恋心を抱くも仲間の絆により簡単にその恋が終わるあたりクールだと感じた。 ただ、クリフに近づきたくてウズウズしている淡い恋の様子は観ていて可愛いなとくすぐったくもなる。 彼女はハリウッド版『Death Note』でミサミサ役を演じていると言うことでこちらも後からチェックしたい作品だ。 10本撮ったら引退を宣言したタランティーノだか、カンヌ国際では今作が好評なら10作を待たずに引退を公言しているだけに注目の作品だと思う。
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